年会費無料のクレジットカードを選ぶ時のポイントと注意点まとめ
クレジットカード選びの一つの基準として、「年会費無料」という項目を重視するやりかたもあります。年会費が無料で発行できるカードは維持費がかからず、維持しやすいというのが人気を集めています。
今回は、そういった「年会費無料」のクレジットカードについて、選び方のポイントや特徴、おすすめカードランキングなどを紹介します。年会費無料カードを選ぶのに悩んでいる方は、ぜひ参考にしてください。
年会費無料クレジットカードの選び方 3つのポイント
年会費無料のクレジットカードを選ぶ際は、基準にしたいポイントが3つあります。
年会費無料クレジットカード選び~3つのポイント~
- ポイント還元率の高いカードを選ぶ
- 好みの特典内容・割引サービスで選ぶ
- 海外旅行保険にも役立つサブカードに
1.ポイント還元率の高いカードを選ぶ
年会費無料のクレジットカードには、「ポイント還元率」が高いカードが多くあります。
ポイント還元率は常時1.0%以上などどこのお店で利用しても還元率が良いものから、一部のお店で4.0%以上という「特定の場所でポイント還元率が高くなる」というクレジットカードまであります。
基本的にはどのお店で使ってもポイント還元率が良いものを選んだ方がお店を選ぶ手間なく常にお得にお買い物できるのでおすすめですが、普段から特定のお店しか利用しない、常連のお店で非常にお得という場合はそちらをサブカードとして持つという方法もあります。
たかが1.0%と思うかもしれませんが、日常的な支払いの全てをクレジットカードにしているとかなりの金額になりますので、年間でいうと現金払いよりも数万円ポイントとして還元される!というケースも十分考えられます。
せっかくカードを作るなら、クレジットカードならではの「ポイント還元」というメリットを最大に利用しましょう。
2.好みの特典内容・割引サービスで選ぶ
目的がはっきりしていない場合は単純にポイント還元率の高いカードが良いですが、特典内容やサービス内容に好みがある場合は、そうした基準でカードを選ぶと絞り込みやすく、スムーズです。
例えば、いつも利用しているサービスが提携カードを持っていると「5%オフ」になる、お誕生日月だけはポイント還元率が他社のどこよりも高くなる、など、普段の自分の生活スタイルに合ったカードを利用すれば、ただクレジットカードを決済手段として持っているだけよりも賢いと言えます。
自分がよく利用しやすそうな特典やサービスを見極め、上手にカードを選ぶことが大切です。
3.海外旅行保険にも役立つサブカードに
年会費無料のクレジットカードというと、付帯保険などのサービスは期待できないと思っている方もいますが、実は上手にカードを選べば年会費無料でも「旅行傷害保険」が付帯してきます。
しかも、利用付帯ならそのカードの保険しか適用しづらくなるのでメリットが少なくなりますが、なんと「自動付帯」で海外旅行傷害保険がついてくるカードも存在します。そういったカードは、海外旅行に行った際「万が一」の事態が起こった時に強い味方となり、怪我や病気、携行品の破損など様々なシーンで役立ってくれるはずです。
とはいっても、年会費無料のカードについてくる旅行傷害保険は金額面で十分とは言えないことが多いので、あくまで「サブカード」として持っておき、メインカードの保険と組み合わせるとより安心できますね。
年会費無料クレジットカードの特徴
年会費無料のクレジットカードには様々な種類がありますが、ここでは特に「年会費無料」というカテゴリに共通している特徴を解説します。
年会費無料のクレジットカードはこんな魅力がある
- 年会費無料、タダでクレジットカードが持てる
- 還元率1%のお得なカードも多数
- 提携カード独自のサービスも
1.年会費無料、タダでクレジットカードが持てる
年会費無料のクレジットカードの最大の特徴は、当たり前ですが「年会費無料」、つまりタダでクレジットカードを持てるという点です。
クレジットカードを発行したり、運営したりして行くには当然人件費などの経費がかかるのにも関わらずなぜ「無料」にできるのかというと、流通系カードであれば「カードホルダーを増やすことでお店の売り上げ促進が狙える」から、そのほかのカード会社では「手数料収入がメイン収入になっている」からと言えます。
年会費無料でも「手数料」の収入で成り立つクレジットカード会社
クレジットカード会社が徴収する手数料は、分割支払い・リボ払いで発生する「金利手数料」のほか、キャッシングの金利「キャッシング金利手数料」、クレジットカードの加盟店が支払う「加盟店手数料」などがあります。
とくに、利用者のほとんどが一括払いを選択したとしても徴収できる「加盟店手数料」は大きな収入源になっており、年会費無料のクレジットカードは加盟店手数料なしでは成り立ちません。
年会費が無料でもしっかり運営していけるのは、カードホルダーや利用者を増やせば増やすほど得られる「手数料」のおかげと言えます。
2.還元率1%のお得なカードも多数
クレジットカードの多くは「ポイント還元」というシステムを導入しており、ポイント還元率が高いカードは人気があります。
以外にも、年会費が高額なゴールドカードやプラチナカードといったクレジットカードよりも、「年会費無料」のクレジットカードのほうがポイント還元率は高いカードが多い傾向にあります。
還元率が高いというと、おおよそ1.0%程度のポイント還元率があれば「高還元率」なカードとされますが、還元率1.0%以上のカードは選ぶのに迷ってしまうほど種類があります。
汎用的に還元率が高いカードはもちろん使い勝手がいいですが、毎日特定のスーパーばかりを利用するといった「特定の場所」での買い物がほとんどという方は、利用先が発行する、もしくは提携しているカードを作ることでより実質の「還元率」が高くなるケースもあります(提携店舗での買い物は5%オフなど)。
3.提携カード独自のサービスも
年会費無料のクレジットカードには、スーパーや家電量販店などの特定のお店と提携している「提携カード」もあります。
そうした提携カードは、提携先によって独自のサービスを展開しているケースがほとんどです。
例えば、ある酒屋さんと提携しているカードを発行すると、その酒屋さんで「お酒」を買った際に数%オフされる、ガソリンスタンドと提携しているカードなら対象となるガソリンスタンドで給油すると1Lにつき2円割引される、などのサービスが実際にあります。
実際に料金を引くだけではなく、持っているとプレゼントがもらえたりするカードもあります。
普段は決まったお店で買い物をする、という方は、そういった提携カードをサブカードとして持っていると便利ですので、サブカード選びをする際は年会費無料という特典以外に「サービスが利用しやすいか・頻繁に利用するか」という事を重視してみるといいですね。
年会費無料クレジットカードの注意点
年会費無料のクレジットカードを作る、持つ際にはいくつか注意したい点があります。
ここでは、特に気をつけたい3つの注意点を解説します。
- 年会費永年無料と年会費無料は意味が違う?
- 利用しないと年会費が発生するカードも
- クレジットカードの作り過ぎにはご注意を
1.年会費永年無料と年会費無料は意味が違う?
「年会費無料」、「年会費永年無料」この二つの言葉はクレジットカードを探している時によく目にすると思いますが、平たくいうとどちらもほぼ同じ意味として使っているクレジットカード会社もあります。
分けて考えるとすれば、年会費「永年」無料と書かれているカードは条件関係なくずっと無料という意味が強いですが、普通に年会費無料というものは、何かの条件が必要だったり、「初年度のみ」無料だったりという際は「永年」をつけずに表記しますよね。
そのため、「永年」がついていない年会費無料表記を見た際は、年会費を無料にする条件などがないかを確認すると安心です。
年会費無料のカードでも年会費が変わるケースも
年会費無料と書かれているカードの中には、途中で年会費を「有料」に変更するというケースもあります。
今ではいきなり何も利用者に告げずに変えてしまうことは考えられませんが、年会費永年無料と書かれているカードでも、クレジットカード会社の方針が変われば通知を受けた上で有料カードになる可能性があることは知っておきましょう。
2.利用しないと年会費が発生するカードも
年会費実質無料のクレジットカードの中で、「1回でも利用すれば」という条件付きのカードもあります。
そういったカードは利用しなければ年会費が必要になってしまいますので、自分が持っているカードがどの条件で年会費無料になっているか把握しておく必要があります。
先に解説したように、「年会費無料」という表記でも、普通に使っていれば実質無料のカードも含めて書かれていることも考えられますので、申し込む際に年会費無料適用の条件などを入念にチェックするようにしてくださいね。
3.クレジットカードの作り過ぎにはご注意を
年会費無料のクレジットカードは種類も豊富で魅力的なサービスが用意されているものが多いので、ついつい「無料だから」と作り過ぎてしまうことはないでしょうか。
必要以上に多くのクレジットカードを持っていると、管理がしづらくなってしまい、いざ必要な時に携帯していなかった、どのカードかわからなくなったという残念な事態になりかねません。
さらにいうと、あまりにも多い枚数を所持していると信用取引で不利になる可能性があります。
クレジットカードの作り過ぎはクレヒスに影響も
クレジットカードの利用履歴はもちろんのこと、「どんなクレジットカードに申し込んだか」、「所持しているクレジットカードは」などの情報も、クレヒス(ローンやクレジットなどの信用取引に関する記録)に含まれています。
そのため、クレジットカードを過剰に作り過ぎている状態では、新たにクレジットカードやローンの契約をしようとした時に「発行しても使ってくれないかも」という判断をされるか、すでに所持しているカードで与信枠がいっぱいになり審査落ちしてしまう可能性もあります。
管理の面でも、クレヒスの面でも不必要に多くのカードを発行することはデメリットがありますので、年会費無料だからといって作り過ぎないようにしましょう。
年会費無料クレジットカードのまとめ
年会費無料のクレジットカードは、年会費が無料というだけではなく、「ポイント還元率が高い」、「独自サービスがある」など多くのメリットがあります。
年会費が無料な分、カードホルダーを増やして手数料収入を増やしたいという意味でもキャンペーンなどが積極的に行われていることもありますので、自分の欲しいクレジットカードの目的や条件が合う年会費無料カードがキャンペーン中であれば申し込みをしても損にはなりません。
ただし、年会費無料だからといって何枚もカードを「使わないのに」作り過ぎてしまうのは管理の面でもクレヒスの面でもデメリットがありますので、新たに年会費無料のクレジットカードを申し込む際は「本当に必要か」を見極めることが大切です。
便利でお得な年会費無料のクレジットカードをしっかり使いこなし、ぜひ上手にショッピングを楽しんでくださいね。